車での移動は便利で楽しいものですが、車酔いしてしまうと台無しですよね。せっかくの旅行や遠出が台無しになってしまうのは辛いものです。
そこで今回は、車屋さんの視点から、車酔いを防ぐ効果的な座席の選び方について、具体的な例とポイントを交えてご紹介します。
あくまでも一般的な情報として参考にしていただき、個別の症状や体質に合わせた判断は医療機関にご相談ください。
車屋さん直伝!車酔いを防ぐ座席選びのコツとポイント
車酔いの原因とは?
車酔いは、乗り物の揺れや回転、視覚と体の情報が不一致することで起こる不快感です。具体的には、以下の要因が車酔いに影響を与えます。
車酔いを防ぐ座席の選び方:どうすれば酔わないの?
車酔いを防ぐには、座席選びが重要です。ポイントは以下の3つです。
揺れが少ない場所を選んで乗ろう
まずは、揺れが少ない場所(座席)を選んで乗ります。
車の揺れは、前部ほど少ない傾向があります。ただし、運転者の隣は、急ブレーキやハンドル操作の影響を受けやすいため、必ずしも酔いにくいとは限りません。
車種別のおすすめ座席
- セダン: 助手席
安定性のあるセダンの助手席は、車の動きをある程度予測しやすく、酔いにくいと言われています。また、助手席は後部座席よりも前方に位置するため、前後の揺れの影響を受けにくくなります。 - ミニバン: 助手席・2列目中央席
2列目中央席は、車体の重心が集中している場所であり、揺れが比較的少ないと言われています。また、前後の座席との距離が適度に離れているため、視覚と体の情報の不一致が起きにくくなります。 - SUV: 助手席、後部座席中央
後部座席中央は、左右の揺れを比較的感じにくいためです。また、前後の座席との距離が適度に離れているため、視覚と体の情報の不一致が起きにくくなります。 - 軽自動車: 助手席、後部座席中央
- すべての車:窓側
窓側に座ると、外の景色を見ることで、視覚と体の情報が一致しやすくなり、酔いにくくなります。ただし、車窓の景色が単調だったり、景色が流れていくのが早い場合は、かえって酔いを悪化させる可能性があります。
体格や乗り物酔いの程度に合わせた座席選び
- 体格が大きい人: ヘッドレストがしっかりと頭部を支えられる座席を選ぶ。
- 乗り物酔いがひどい人: 一般的に、後部座席よりも助手席の方が酔いにくい傾向がありますが、個々の感受性や状況によって異なり、後部座席の方が酔いにくいという人もいます。
体を安定させよう
車に乗ったら、体をシートに固定させ揺れを防ぎます。前向きに座り、水平な視界を確保することが大切です。
- リクライニングを適度に倒す
シートのリクライニングを適度に倒して、体をリラックスさせましょう。ただし、運転の妨げにならない範囲で調整してください。 - ヘッドレストをしっかりと調整する
頭が揺れないように、ヘッドレストをしっかりと調整しましょう。 - シートベルトをしっかりと締める
ベルトを締め、体をしっかりと固定しましょう。
視覚刺激を減らそう
車の座席が窓側であれば、外の景色を見るようにしましょう。遠くの景色を見ることで、視覚と体の情報が一致しやすくなり、酔いにくくなります。
視覚刺激を控える方法
- 読書・スマホは禁止
読書やスマホ操作などの近距離の視覚刺激は控えましょう。酔いを悪化させる原因となります。 - 車内照明を暗くする: 車内照明を暗くすることで、視覚刺激を減らすことができます。
- アイマスクを使用する: 目を完全に覆うアイマスクを使用するのも効果的です。
- 車の窓から外を眺めよう:車の窓から外の遠くを眺めることで、視覚の安定性が増し、車酔いの症状が軽減されることがあります。
- サングラスをかけよう
窓側に座って外の景色を見る場合、サングラスをかけることで、太陽光や強い光による眩しさを軽減し、視覚疲労を抑えることができます。特に、反射光が多い海や雪道などでは効果的です。 - 目を閉じて寝る: ほとんどの人は、目を閉じて寝てしまう事で酔いを体験しなかったと感じる人が多いです。
車酔い対策グッズを活用しよう
車酔い対策グッズを活用するのも効果的です。ただし、個人の体質や体調によって効果は異なるため、自分に合ったグッズを見つけることが大切です。
- 酔い止め薬: 乗車前に服用しておくと、効果的です。ただし、服用前に必ず薬の説明書を読み、用法・用量を守って服用してください。また、持病がある場合は、事前に医師に相談してください。
- 首枕: 首を固定することで、体の揺れを抑えることができます。首の形状や体格に合ったものを選ぶことが大切です。
- アロマオイル: 酔い止めの効果があるアロマオイルを、ハンカチなどにつけて持っていくと効果的です。山梨県厚生連健康管理センターのHPでは、ラベンダーやペパーミントを推奨。スッキリとした香りで胃腸のむかむか感をおさえ、脳をすっきりさせてくれます。
- ツボ押し: 耳の後ろにある「風池(ふうち)」や、手首にある「内関(ないかん)」などのツボを押すと、効果があると言われています。
その他の予防法
車酔いを予防するためには他の対策も考慮することが重要です。例えば、換気を良くしたり、食事の管理や、休憩のタイミングを工夫するなどです。
換気を良くしよう
- 窓を開けて新鮮な空気を取り入れる: 車内の換気を良くすることは、車酔いを予防するために効果的です。閉鎖的な空間での長時間の移動は、空気の滞留や酸素不足が車酔いの原因となることがあります。定期的に窓を開けて新鮮な空気を取り入れることで、車内の空気がより良くなります。
食事の内容とタイミングに注意
- 軽めの食事を摂る: 車酔いしやすい人は、重い食事や脂っこい食べ物を避けることが推奨されます。軽めで消化しやすい食事を選ぶと良いでしょう。
- 適切なタイミングで食事を: 車酔いの前後に大量の食事を摂ることは避け、空腹でも過度に食べないようにします。食事の後すぐに運転することも車酔いのリスクを高めることがあります。
飲み物の管理
- 適量の水分補給: 車酔いを予防するためには、適度な水分補給が大切ですが、過剰な飲み物の摂取は避けるべきです。
- アルコールやカフェインの制限: アルコールやカフェインを含む飲み物は、車酔いの症状を悪化させる可能性があるため、運転前には控えるようにします。
休憩のタイミング
- 適度な休憩を取る: 長時間の車の移動では、適度な休憩を取ることが大切です。休憩中に軽いストレッチや散歩をすることで、体の疲れや車酔いの予防につながります。
4. まとめ 車屋さん直伝!車酔いを防ぐ座席選びのコツとポイント
車酔いを軽減するには、座席選び、車酔い対策グッズの活用などが効果的です。あくまでも一般的な情報として参考にしていただき、個別の症状や体質に合わせた判断は医療機関にご相談ください。
このブログ記事が、皆様の車酔い対策の参考になれば幸いです。車選びのことなら、当店にお任せください!豊富な車種を取り揃え、お客様に最適な車をご提案いたします。ぜひお気軽にご来店ください。
※本記事は、車酔いの予防法に関する一般的な情報提供のみを目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。※個別の症状や体質に合わせた判断は、必ず医療機関にご相談ください。※薬の服用に関しては、必ず薬の説明書を読み、用法・用量を守って服用してください。また、持病がある場合は、事前に医師に相談してください。※その他、ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。