廃車とは?車屋さんが教える「初めての廃車手続き」ガイド

廃車とは?車屋さんが教える「初めての廃車手続き」ガイド 廃車
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愛着のある車を手放すのは、少し寂しい気持ちになるかもしれません。しかし、老朽化や事故などで車が動かなくなった時、または、新しい車に乗り換えたい時など、廃車手続きが必要になることがあります。

この記事では、廃車の手続きを初めて行う方でも、スムーズに手続きを進められるよう、車屋さんがわかりやすく解説していきます。費用や注意点なども詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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廃車とは?車屋さんが教える「初めての廃車手続き」ガイド

廃車の事を考える男女

廃車とは?

廃車とは、法律に基づいて、車を公道を走行できなくする手続きです。一般的には、もう乗らなくなった車や、修理が難しいほど壊れてしまった車を処分する場合に行います。

廃車=スクラップだけではない

廃車置き場

廃車というと、「スクラップにする」というイメージを持つ方が多いですが、必ずしも全ての廃車がスクラップにされるわけではありません。まだ使える車や修理が可能な車は、中古車として再販売されたり、部品として海外に輸出されて再利用されることがあります。

もちろん、車が修理不可能な状態であれば解体され、スクラップ処理されることもありますが、車の状態次第では様々な形で再利用される可能性があります。ですから、廃車前に車に残る価値を見極め、どんな廃車方法を選ぶかが重要になります。。

廃車の方法と手続きの流れ

廃車には大きく分けて「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2つの方法があります。それぞれに応じた手続きが必要ですので、具体的に見ていきましょう。

1. 一時抹消登録(車を一時的に使わない場合)

車庫に入っている使わなくなった車

一時抹消登録とは、道路運送車両法第16条に基づき、一時的に自動車の使用を中止するために行う手続きです。一般的に、車を一時的に使用しない場合に行いますが、将来的に再使用する可能性があるときに選ばれます。

再度使う場合は「登録再開」の手続きが簡単にできます。長期保管するが将来的に再び使用する予定がある場合や、海外赴任などで一時的に車を使わない場合に適用されます。

具体的な例

  • 転勤や長期出張で、数ヶ月間車を使用しない場合
  • 病気やケガで長期間運転できなくなる場合
  • 大学進学のために、一人暮らしを始める学生が実家に車を置いておく場合
  • 車を売却予定だが、売却までの間は使用しない場合
  • レースやイベントがない時期に、趣味で所有している車を長期間保管する場合

手続きに必要な書類

車庫保管された沢山の旧車
普通車軽自動車
車検証車検証
印鑑証明書+実印住民票
一時抹消登録申請書
OCR申請書第3号様式の2
一時抹消登録申請書
OCR申請書第3号様式の2
手数料納付書
印紙代  350円 
手数料納付書
印紙代  350円 
ナンバーナンバー

手続きの流れ

  1. 陸運局または、軽自動車検査協会にて一時抹消登録を申請
  2. ナンバーを返却
  3. 一時抹消登録証を受け取る
  4. 車を保管(再使用時は再登録)

2. 永久抹消登録(車を完全に処分する場合)

スクラップされた車

廃車のもう一つの方法は、「永久抹消登録」です。

永久抹消登録は、車を完全に解体し、今後再び使用しない場合に行う手続きです。この手続きを行うことで、車の登録が完全に抹消され、二度と公道を走行することはできなくなります。

車が修理できないほど壊れた、修理費が高すぎる、事故で損傷したなどの場合に行い、車はスクラップとして処分されることが多いです。

具体的な例

  • 車を永久に手放すとき
  • 事故車や故障車を修理できないため、解体処分する場合

手続きに必要な書類

事故車
普通車軽自動車
車検証車検証
印鑑証明書+実印住民票
使用済自動車引取証明書使用済自動車引取証明書
解体届出書(軽第4号様式の3)解体届出書(第3号様式の3)
手数料納付書
印紙代  350円 
手数料納付書
印紙代  350円 
ナンバーナンバー

使用済自動車引取証明書は、軽自動車を引渡した際、引取業者から交付されます。「使用済自動車引取証明書」に記載されているリサイクル券番号(移動報告番号)の記入が必要です。

手続きの流れ

  1. 車の解体業者に引き渡し、使用済自動車引取証明書を受け取る
  2. 陸運局または、軽自動車検査協会にて永久抹消登録を申請
  3. ナンバーを返却
  4. 税金の還付手続きを行う

廃車にかかる費用と節約方法

レッカー車で運ばれる車

廃車を行う際には、いくつかの費用が発生します。特に「解体費用」や「レッカー運搬費用」がかかる場合がありますが、場合によっては費用を削減することが可能です。

廃車にかかる主な費用

  • 解体費用:車の解体には数千円から数万円がかかることがあります。
  • 運搬費用:車が動かない場合、業者に運搬(レッカー)を依頼すると、距離に応じて追加費用が発生します。

廃車業者に依頼して節約しよう

廃車を依頼できる業者は、廃車買取り専門業者・解体業者(スクラップ工場)・車検修理工場・車販売店(ディーラー)などがあります。

解体業者やディーラーに直接依頼する場合、費用がかかることが多いですが、専門の廃車買取業者に依頼すると、買取金額で費用が相殺されることがあります。特に、車のパーツや鉄としての価値がある場合は、費用ゼロ(無料)で手続きができる場合があります。

業者ごとに料金サービスを比較して、おすすめ順位を付けてみました。

おすすめ度廃車業者料金とサービス
1位
廃車買取り専門業者
◎高価買取度 
◎廃車手続き 無料
◎不動車 可 レッカー無料
◎自動車税返金 あり
2位
車検修理工場
▲高価買取度 中
◎廃車手続き 無料
▲不動車 可 レッカー有料の場合あり
▲自動車税返金 なしの場合もあり
3位解体業者(スクラップ工場▲高価買取度 中
◎廃車手続き 無料
▲不動車 可 レッカー有料の場合あり
▲自動車税返金 なしの場合もあり
4位
車販売店(ディーラー)
×高価買取度 
×廃車手続き 有料の場合あり
×不動車 可 レッカー有料の場合あり
▲自動車税返金 なしの場合もあり

廃車のメリットとデメリット

廃車にはメリットとデメリットが存在します。それを理解した上で、自分にとって最適な選択をすることが大切です。

廃車のメリット

税金の還付

軽自動車税

また、まだ車検が残っている状態で一時抹消登録を行えば、月割りの自動車税や自賠責保険の還付を受けることができて、さらにお得になります。使わないなら、一時抹消登録をしておくのが賢い選択です。

維持費の削減

車検や保険料が不要になり、車にかかる維持費がゼロになります。

自動車税の免除

使っていない車のために、自動車税を毎年支払っていませんか。一時抹消登録をすれば、自動車税を払わずに済みます。使っていない車でも一時抹消してないと、毎年税金がかかり続けるます。一時抹消登録をしておくことで無駄なお金を節約できます。

万が一の盗難に対応

万が一車が盗まれて車自体がなくなってしまった場合でも、一時抹消登録をしていれば自動車税を支払う必要がありません。これで、経済的なストレスも少なくなりますよ。

再使用の手続きが簡単

車がピカピカ

一時抹消登録をしていれば、もし将来的にまた車を使うことになった場合でも、復活させる手続きが簡単です。

廃車のデメリット

悩む男女 難しい

手続きが煩雑

廃車手続きは、必要書類が多く、時間がかかることがあります。自己手配で進める場合、手間が発生することが多いです。一方、代行業者を利用することも可能ですが、費用が掛かることがあります。しかし、無料で廃車手続きを行ってくれる業者も多く存在します。ボロボロな事故車で価値がないと思われる車でも、思いがけず高値で買い取ってくれる場合があるため、気軽に相談してみるのも良いでしょう。

車の価値がゼロになる

廃車にすると、その車は二度と使用できなくなり、価値はなくなります。ただし、事故車や壊れた車でも、部品取りとしての価値が残っている場合があります。そのため、廃車にする前に売却を検討することをお勧めします。部品を再利用することで、少しでもお金を得て次の車の買い替えに役立ててください。

廃車後にできること:中古車買取との違い

廃車を選ぶ前に、もう一つの選択肢として「中古車としての売却」を検討することもおすすめです。車がまだ走行できる場合、思いのほか高額で売れることもあります。

中古車買取のメリット

  • お金を得られる可能性:廃車にするよりも中古車として売却した方が利益になることがあります。特に、年式が比較的新しい車や走行距離が少ない車は高値が付きやすいです。
  • 簡単な手続き:中古車買取業者に依頼すると、ほとんどの手続きを代行してくれるため、負担が少ないです。

まとめ 廃車とは?車屋さんが教える「初めての廃車手続き」ガイド

廃車は手間や費用がかかる手続きですが、正しく行うことで税金の還付を受けたり、手続きの簡素化が可能です。また、廃車以外にも中古車として売却する選択肢があるため、どちらが自分にとって有利かを考えることが大切です。あなたの車の状況に合わせて、最適な方法を選びましょう。

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