軽自動車を廃車(一時抹消)する際に必要な書類や手続きの流れを解説。軽第4号様式(OCRシート)や自動車税申告書、申請依頼書など、書き方の見本付きで初心者の方でも安心して手続きを進められるようサポートします。さらに、廃車にかかる費用やスムーズに進めるためのコツもお伝えします。
この記事で解決できる疑問
- 軽自動車の一時抹消に必要な書類は?
- 書類はどこで手に入るの?
- 各書類の正しい書き方は?(書き方見本付き)
- 一時抹消にかかる費用はいくら?
- 手続きはどのように進めればいいの?
- 面倒な場合、業者に依頼したほうが良いの?
軽自動車 一時抹消の必要書類と書き方【完全ガイド】軽第4号様式・申請書類の記入例
軽自動車の一時抹消とは?
軽自動車の一時抹消とは、車の使用を一時的に停止する手続きのことです。例えば、長期間車を使わない場合や車の修理期間中などにこの手続きを行います。抹消手続きをしないと、使用していなくても毎年「軽自動車税」が課されるので、無駄な税金を支払わないためにも適切なタイミングで一時抹消を行いましょう。
一時抹消のメリット
- 軽自動車税の支払いを停止できる
- 将来的に再度使用することも可能
- 無駄な維持費を削減
軽自動車の一時抹消は、軽自動車の使用を「一時中止」する場合に行います。一時抹消は軽自動車協会で手続きを行います。
軽自動車の廃車(一時抹消)に必要な書類と費用
軽自動車を一時抹消するために必要な書類とその費用は以下の通りです。書類は軽自動車検査協会で入手するか、ダウンロードリンクから無料で取得可能です。
必要書類 | 入手場所 | 費用 |
---|---|---|
自動車検査証返納証明書交付申請書(軽第4号様式)【OCRシート】 | 軽自動車検査協会で取得可 / ダウンロードはこちら | 無料 |
または、 自動車検査証返納証明書交付申請書(軽第4号様式)【軽自動車検査証返納確認書付き】 | 軽自動車検査協会で取得可 / ダウンロードはこちら | 無料 |
車検証 | 手元にある車検証を使用 | 無料 |
ナンバープレート(前後2枚) | ドライバーで取り外して持参・ なくした場合はこちら | 無料 |
自動車税申告書【廃車用】 | 軽自動車検査協会で取得可 / | 無料 |
申請依頼書【代理人が手続きする場合】 | 軽自動車検査協会で取得可 / ダウンロードはこちら | 無料 |
手数料 | 軽自動車検査協会で支払い | 350円 |
軽自動車の廃車(一時抹消)手続きの流れ
一時抹消の手続きは次のように進めます。順番に準備していけば、特に難しいことはありません。
1. ナンバープレートを外す
廃車手続きのため、車両の前後にあるナンバープレートを外して軽自動車検査協会に持参します。ドライバーで簡単に外すことができます。
2. 軽自動車検査協会に行く
最寄りの軽自動車検査協会に行きます。受付は平日9:00~16:00です。県外ナンバーの軽自動車でも、どこの協会でも手続きが可能です。
3. 必要書類を入手
協会に到着したら、窓口で必要書類を手に入れます。もしくは事前にダウンロードして記入しておくと手続きがスムーズです。
4. 書類を記入する
必要書類に記入します。次に紹介する「書類の書き方」を参考に、間違えないように書き込みましょう。
5. 書類を提出し、ナンバーを返す
窓口で書類を提出し、外したナンバープレートを返却します。この時、手数料350円も支払います。
6. 手続き完了
「自動車検査証返納証明書」と切り離された軽第4号様式の一部を受け取り、手続きが完了です。
書類の書き方ガイド【見本付き】
軽第4号様式(OCRシート)の書き方
軽第4号様式(OCRシート)の正式名称は「自動車検査証返納証明書交付申請書 自動車検査証返納届出書」です。この書類には車両情報や使用者の情報を記入します。
- 車両番号を記入
- 車体番号の下7桁を記入
- 申請者の住所と名前を車検証に基づいて記入
- 使用者の認印を押す→認印制度がなくなったので不要です。
- 所有者の住所と名前を記入
- 手続き日を記入
注意点:OCR部分(□□)は鉛筆で記入し、申請者情報はボールペンを使用します。シートは汚れや折り目に注意して扱いましょう。
「軽自動車検査証返納確認書用紙付き」の軽第4号様式の書き方
もう一つのタイプの軽第4号様式は、折りたたみ式の2枚構成になっています。この形式の場合、軽自動車検査証返納確認書用紙も記入する必要があります。
表面の書き方は、先ほどの軽第4号様式の書き方と同じです。
裏側の「軽自動車検査証返納確認書用紙」は、2か所に同じ印鑑を押すだけで、これは、表面で押した印鑑と同じものを押します。
裏面が付いた軽自動車検査証返納確認書用紙は、もとの所有者が譲渡しましたという印が押された、いわば譲渡書みたいなものです。
わたくしども業者の場合は印鑑を押しておきますが、誰かに譲る予定がない方は白紙のままでも大丈夫です。現在、印鑑制度が廃止になった為、白紙のままで提出しても大丈夫です。
注意・・・印鑑を押すだけで文字の記入はしません。裏面は、一時抹消登録が終わると裏面は切り離して返却されますので大切に保管しましょう。この切り離された裏面の用途ですが、新しい持ち主が再び車を利用するときに使います。近い将来にこの車を誰かに譲り、新しい名義人で車を復活させる場合、印鑑を押しておくことで手続きがスムースになります。
軽自動車検査証返納確認書用紙付きの軽第4号様式をダウンロードする
自動車税申告書(廃車用)の書き方
軽自動車を一時抹消する際には、**自動車税申告書(廃車用)**の提出が必要です。この書類では、廃車後の自動車税が発生しないように申告します。
自動車税申告書の用紙は「廃車用」を使う
軽自動車の一時抹消時の自動車税申告書には、軽自動車税申告書(報告書)廃車用を使います。
注意する点は、名義変更の時に使う「軽自動車税申告書」のように4枚複写ではありません。似ていますが「廃車用」は、ぜんぜん別物です。
軽自動車税申告書(報告書)廃車用は、薄い1枚の用紙で、下の写真の緑の丸印のように右上に「廃車用」と記載されているものです。こちらも軽自動車協会に無料で手に入れることができます。
- 提出日の日付を記入
- **「抹消」**の項目を○で囲む
- 抹消する車両番号を記入
- 車検証の所有者の名前と住所を記入
- 使用者の情報を記入(所有者と同じ場合は「同上」と記入)
- 手続き日を記入
- 車検証を見ながら一時抹消する軽自動車の情報を書き入れます。
- 自己所有等、当てはまる番号に○一時抹消登録の手続きに行った人の氏名・住所・連絡先を書き入れます。
申請依頼書の書き方
軽自動車の一時抹消時の「申請依頼書」は、委任状と同じです。代理人が軽自動車の一時抹消手続きを行う場合、申請依頼書(委任状)が必要です。以下のステップで記入します。
下の記入例は、山田タロウさんに頼まれて、鈴木イチロウさんが一時抹消登録を行った場合の書き方です。
- 代理人の名前と住所を記入
- 「自動車検査証返納証明書交付申請」を選択
- 車両番号と車体番号を記入
ただし、個人の一時抹消の場合、一時抹消時の「申請依頼書」を省略することが可能ですが、法人の場合はなるべく申請依頼書に記入しましょう。
私たち業者は、個人の一時抹消の場合「申請依頼書」を省略します。初めての方や不安な方は記入して提出しても問題ありません。
廃車手続きが面倒に感じたら【業者に依頼するメリット】
自分で廃車手続きを行うのが難しい、時間が取れないという方は、廃車買取業者に依頼するのも一つの手です。業者に依頼すると、書類の手続き代行や、車の引き取りを無料で行ってくれる場合もあります。手続きに不安がある方は、こういったサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ 軽自動車 一時抹消の必要書類と書き方【完全ガイド】軽第4号様式・申請書類の記入例
軽自動車の廃車(一時抹消)手続きには、必要な書類や手順をしっかりと把握しておくことが大切です。この記事で紹介した書類のダウンロードリンクや記入例を参考に、スムーズに手続きを進めてください。業者への依頼を検討する場合でも、書類準備の基礎知識が役立ちます。