最近、お客様からこんな声をよく聞くようになりました。
「PayPayで自動車税を支払ったんですけど、納税証明書って出ないんですね。これって、車検のときに困りませんか?」
自動車税の支払いにスマホ決済を使う方が年々増えているなかで、「納税証明書が出ない」ということに戸惑う方が少なくありません。
特に、
- 「車検って納税証明書がないと通らないんじゃなかったっけ?」
- 「軽自動車と普通車で違うの?」
- 「支払ってからすぐ車検を受けても大丈夫?」
といった疑問はとても多く、整備・車検を扱う私たちにとっても、現場で頻繁に説明する機会がある内容です。
この記事では、スマホ決済(特にPayPay)で自動車税を支払った場合の納税証明書の扱いと、車検への影響をわかりやすく解説していきます。
自動車税をPayPayで払ったら納税証明書がない!! 車検時はどうするの?
PayPayで自動車税を払う方法(おさらい)

まず、PayPayで自動車税を支払う流れを簡単にまとめておきます。
▼PayPayでの支払い方法:
- 納付書に記載されたバーコードまたは「eL-QRコード」をPayPayアプリで読み取る
- チャージ済みの**PayPayマネー(※ライト残高不可)**で支払い
- 支払い完了後、アプリに履歴が残るが、領収書や証明書は発行されない
⚠️ 注意:コンビニのレジではPayPay支払いはできません。
PayPayで払ったのに納税証明書がない!?

ここで多くの方が「えっ!?」となるポイントです。
PayPayなどのスマホ決済で自動車税を納めると、納税証明書や領収書は発行されません。
「金融機関やコンビニで払えば領収印が押された控えがもらえるのに、スマホ決済では何も出てこない…」
これは不安になりますよね。
事実、以前はこの領収印付きの控えが「車検用の納税証明書」として使われていました。
だから、「紙が出ない=車検に出せるものがない」と思ってしまうのも無理はありません。
🔍 納税証明書、今は本当に必要ないの?
実は、納税証明書のルールも年々変化しています。
まず、普通車については平成27年から「納税確認の電子化」が進み、車検時に紙の証明書は原則不要になりました。
車検場(運輸支局)と都道府県の県税事務所がオンラインでつながっており、納税状況は画面上で確認できるからです。
軽自動車も、令和5年度から全国の市町村でこの電子化が進んでおり、自治体によっては軽自動車でも証明書なしで車検が通るようになっています。
でも、例外があります!納税証明書が必要なケースとは?
状況 | 納税証明書が必要? |
---|---|
決済から10日〜3週間以内 | ✅ 必要な可能性大 ※支払ったばかりだとオンラインで確認がとれません |
納税情報が市町村で未反映 | ✅ 必要 |
軽自動車で自治体が未連携 | ✅ 必要 |
滞納・未納がある | ✅ 必要 |
継続車検でない(新規登録など) | ✅ 必要 |
陸運局のシステムで一時的に納税確認ができなかった場合 | ✅ 必要 |
🚧 車検が近いなら、PayPay払いは避けよう!

スマホで自動車税が支払えるのは確かに便利ですが、車検の時期が迫っている方は注意が必要です。
というのも、実際に当店でも、
📝「PayPayで納税したけど、納税情報が市役所にまだ届かず、車検が予定どおり受けられなかった…」
というお客様がいらっしゃいました。
結果として、車検を約1週間延期することに。
このようなケース、決して少なくありません。
📜 PayPay公式も注意喚起しています
PayPayの公式ガイドページでは、以下のように案内されています:
「納税から10日から3週間が経過していない場合は、納税証明書を取ってください」
※引用元:PayPay 請求書払いガイド
つまり、スマホ決済をしただけでは、すぐに市町村側のシステムへ納税情報が反映されないのです。
🏢 東京都主税局の公式案内|スマホ決済と納税証明書の注意点
東京都の公式サイトでも、スマホ納付に関して以下の記載があります:特に、QRコード決済すると、納税証明書を発行できるまで1か月もかかるので注意が必要です!!
Q:スマートフォン決済アプリで納付した場合、納税証明書はいつ発行されますか?
A:
・バーコード方式 → 納付日の約1週間後から発行可能
・QRコード方式 → 納付日の約1か月後から発行可能また、
Q:領収証書は発行されますか?
A:スマホ決済では発行されません。領収証が必要な場合は、金融機関やコンビニの窓口で納付をしてください。
🛠 実際はどう?現場で感じる「PayPay納税後の反映スピード」

PayPay公式では「納税から10日〜3週間かかる」とありますが、私たち整備工場の現場ではもっと早く反映されることが多いです。
実際に当社での事例では…
支払いタイミング | 情報が反映された目安 | 車検通過まで |
---|---|---|
平日午前にPayPay | 2〜3営業日後 | 3日後にOK |
土日夜にPayPay | 約5日後 | 翌週中頃にOK |
とはいえ、自治体ごとの違いや処理タイミング、繁忙期などによって変わるため、「必ず早く反映される」とは言えません。
特に、車検有効期限ギリギリに慌ててPayPayで納税してしまうと、 「納税が反映されず、車検が取れない…」というトラブルの可能性も。
🔧アドバイス from 工場
納税直後の車検は避けるのが無難です。
「できれば、納税から3〜5営業日以上あけて車検を予約するのがおすすめです。
どうしてもギリギリな場合は、金融機関やコンビニ払いが確実です!」
納税証明書が必要なときの対処法
スマホ決済で支払っても、どうしても納税証明書が必要になる場合があります。
例えば、
- 車検の直前に納税したばかりで、システムに反映されていない
- 軽自動車で自治体がまだオンライン連携していない
- 県外で登録している車両を、他の地域で車検を受ける場合
このようなケースでは、「納税証明書の紙」が今でも必要です。
では、どうやって取得するのか?
方法はとてもシンプルです。
🔸【普通車】の納税証明書を取りたい場合
お住まいの都道府県にある県税事務所に問い合わせ、車検に使う旨を伝えると、原則「無料」で発行してくれます。
発行場所
👉全国の自動車税事務所一覧(くるなび)
🔸【軽自動車】の納税証明書を取りたい場合
軽自動車の納税証明書は、お住まいの市区町村の役場で発行されます。(発行は無料)
スマホ決済(PayPayなど)で支払った場合、領収印が付かないため、必要な場合は役所での発行が必要になります。
📮 郵送対応について
一部自治体では、スマホ決済後に納税証明書を郵送してくれるところもありますが、
多くの自治体では郵送対応を行っていません。
そのため、基本的には窓口に行って発行してもらう形になります。
🧭 役所に行けない方は?

「平日に時間が取れない」「窓口に行けない」という方は、
領収印のもらえる金融機関やコンビニでの納付がおすすめです。控えがそのまま納税証明になります。
領収印はいくつか押してくれますが、「継続検査用」と書かれている右端のものが必要です。
また、当店のような車検修理工場では、納税証明書の取得を代行することも可能です。
車検を依頼する工場に問い合わせてみましょう。
🕒 車検に間に合わないときのアドバイス【焦らず対処】
「PayPayで支払ったけど、車検日まであと3日…!」
そんな場合は、焦らず次のように動くことをおすすめします。
✅ 市役所(軽)or県税事務所(普通車)の窓口に行って、その場で証明書をもらう
→ 納税情報が反映されていれば証明書は即日発行されます。必ず車検証を持っていきましょう。
✅ 自分で行けない場合は、整備工場に「代理取得できるか」相談してみる
→ 当店でも、書類をご用意いただければ代行対応が可能です。
🔄 納税証明書をなくした!そんなときは?
「領収印付きの証明書をもらったのに、なくしてしまった…」
そんなときの対処法はこちらの記事で詳しく解説しています👇
👉 車検の納税証明書がない!! 紛失時の対処法と再発行の方法
🙋♂️ よくある質問(Q&A)
ここでは、お客様から特によくいただくご質問を紹介します。
Q:PayPayで支払ったあと、紙の納税証明書は郵送されてきますか?
A:いいえ、郵送はされません。必要な場合は市役所や県税事務所で発行手続きが必要です。
Q:車検の前日でもPayPayで払って大丈夫?
A:おすすめしません。納税情報の反映には時間がかかるため、領収印付きの支払い方法を選びましょう。
Q:証明書をなくしてしまった場合は?
A:再発行できます。本人確認書類と車検証を持って、市役所や県税事務所の窓口へ行ってください。
まとめ
- PayPayで自動車税を支払うと、納税証明書や領収書は発行されない
- 普通車・軽自動車ともに、納税情報はオンラインで確認できるケースが増加
- ただし、納税直後や一部軽自動車では証明書が必要なことも
- 車検が近い方は金融機関やコンビニ払いが安心!
🚘 納税や車検に関するご相談はKUSHIGATA MOTORSへ
当店では、
- 納税証明書の取得代行
- 車検のご予約・相談
- 納税状況の確認代行(PayPay納付後など)
なども対応しております。
「PayPayで払ったけど大丈夫かな?」と不安な方は、お気軽にご相談ください!