カーリース契約が満了すると、「車を返却する」「新しい車に乗り換える」「そのまま車を買い取る」という選択肢があります。その中でも、愛車を手放したくない方にとって「買取」という選択肢は魅力的です。しかし、買取を検討する際には、契約時に設定された「残価」(リース終了時の車の予想価値)が非常に重要なポイントとなります。
この記事では、カーリース満了後に愛車を買い取る際のメリット・デメリットや、残価設定についてわかりやすく解説します。契約時に押さえておきたい注意点も併せて説明しますので、リース満了後の賢い選択をサポートします。
カーリース満了後に愛車を「買い取る」べき?残価設定と注意点を徹底解説
カーリース満了後の選択肢
カーリースの契約が終了した際、以下の4つの選択肢があります。
- 車を買い取る: 愛着のある車を自分のものにし、引き続き所有する。
- 車を返却する: リース会社に車を返却し、契約を終了する。
- 新しい車に乗り換える: 新しいリース契約を結び、最新モデルを楽しむ。
- NEW!! もらえるプランを利用する
この中でも、今回は「買取」や「もらえるプランを利用する」にフォーカスを当て、そのメリットとデメリットを見ていきます。
カーリース満了後の買取のメリット
1. 愛車を手放さずに済む
長年乗り続けてきた車には、家族や友人との思い出が詰まっています。初めてのドライブや家族旅行、子供の送り迎えなど、その車はあなたの生活の一部です。買取を選べば、こうした思い出を守り続けることができ、愛着のある車を手放さずに済みます。特に、家族との大切な思い出を持つ方には、買取は最適な選択です。
2. カスタマイズが自由にできる
リース契約中は、カスタマイズに制限がありましたが、買取後は自由自在です。例えば、スポーツカーならば、ホイールやエアロパーツを装着してスポーティな外観に!!
ファミリーカーなら、車内をキャンプ仕様に改装することで、アウトドアをもっと楽しめる車に変えれます。また、収納スペースを増やしたり、車中泊が快適にできるに工夫をすれば、家族でのキャンプがさらに楽しくなりますね。自分のライフスタイルに合わせたアレンジを楽しめるのが買取の大きな魅力です。
3. 高価買取の可能性
市場の状況や車両の状態によっては、リース終了後に他の買取業者で思わぬ高額査定が出ることも。適切な時期に売却することで、利益を得られることがあります。
これは裏技なのですが、リース終了が近づいたら、他の買取業者に車を持ち込んでどんどん査定を受けてください。現在のリース終了後の精算額より高値で買い取ってもらえる業者が見つかると良いですね。
4.もらえるプランの活用
カーリース満了後に車を手に入れる方法として、「もらえるプラン」の活用は非常に有効です。これを利用すれば、リース期間が終了した際に、追加費用なしで車を自分のものにすることができます。
例えば、定額カルモくんでは、新車全車種が対象の「もらえるオプション」という追加オプションがあります。リース満了後に、名義変更などの事務手数料以外は追加精算なしでそのままもらう選択ができるので、カーリースした車を返却する必要はありません。
その他、「買取/もらえるプランがあるリース会社」は別ページで比較・紹介しています。
カーリース満了後の買取のデメリット
1. 残価の支払いが必要
車を買い取るためには、リース契約時に設定された「残価」を支払う必要があります。この残価は契約時の車両の価値を基に設定されていますが、予想以上に高額になることもあり、まとまった出費が必要です。
たとえば、トヨタのカローラクロス(ハイブリッドS)を例に、当社の「カーリース見積もりシステム」を使ってシミュレーションした結果、7年後の残価は610,000円となります。
7年リース満了後、この金額を支払えば車を買い取ることができますが、支払い額が大きいため、計画的な準備が必要です。
たとえば、「残価保証付き」や「残価積立プラン」の利用がおすすめです。
2. 自己負担の維持費
買取後は車の所有者となるため、車検やメンテナンス、保険などの維持費はすべて自己負担となります。これらの費用が積み重なると、長期的なコストがかさむ可能性があります。
3. 車両状態による追加費用
もちろん、車両に傷をつけたり故障した場合、その修理費用も自己負担となります。車両の状態を正確に把握し、必要なメンテナンスを行うことで予想外の出費を避けることができます。
4.もらえるプランの注意点
「もらえるプラン」は長期契約が多く、通常7年以上の契約が多いです。そのため、「総支払額」が通常より高くなることがあります。また、名義変更するために料金が発生する場合もあります(2万円前後)。
「もらえるプラン」は、長期契約で中途解約が難しいため、ライフスタイルの変化に対応しにくい点にも注意が必要です。
また、長期間の利用により車が経年劣化し、故障リスクが高まることも考慮しなければなりません。長く愛車に乗りたい、車を大切に乗りたい方に向いたプランです。
リース会社が提供するメンテナンス保証に加入するなど、日常のメンテナンスも欠かさず行うことが大切です。
残価設定に関する注意点
1. 残価はあくまで「予想価格」
リース契約時に設定される残価は、契約満了時に車の価値がどのくらいになるかを予想した価格です。
しかし、この残価は市場の変動や車両の状態によって大きく変わることがあります。実際の買取価格が残価より低くなる場合、その差額を自分で負担するリスクもあるので注意が必要です。
2. 高い残価設定には要注意
リース料金が「安い契約」の場合、残価が高めに設定されていることがあります。その結果、リース満了時に支払う残価が予想以上に高額になる可能性があるため、契約時に残価が適切かどうかをしっかり確認しましょう。
残価設定の比較
項目 | ケースA 高い残価設定 | ケースB 適切な残価設定 |
---|---|---|
毎月のリース料金 | 20,000円(安い) | 25,000円(適度) |
リース満了時の残価 | ¥1,500,000 | ¥1,200,000 |
リース満了時の市場価値 | ¥1,200,000 | ¥1,200,000 |
追加支払い | ¥300,000 | ¥0 |
3. 残価保証付きプランの利用
リース満了後の残価精算が不安な方には、「残価保証付き」や「残価積立プラン」の利用がおすすめです。これらのオプションを選ぶと、万が一の時でも安心して車を買取ることができます。市場の変動や将来の車の価値を予測するのは難しいですが、こういったプランがあると安心です。
残価保証付きがあるリース会社
たとえば、損保ジャパンの「SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる) 」では、毎月リース料に1,100円をプラスすることで「残価保証オプション」が付けられます。
これを利用すれば、精算の心配がなく、もしリース満了時に車の価値が上がっていれば、その差額を受け取ることも可能です。そのお金を次の車の購入に使うこともできて、とても便利です。
残価積立プランがあるリース会社
業界で最安値と言われる「リースナブル」では、リース満了まで毎月少しずつ積み立てができるプランがあります。
積立金には3%のボーナスが付くので、貯金よりもお得です。貯まったお金は修理時やリース終了時の買取に自由に使える上に、満期時にはさらにボーナスが付いて、最大で50万円分を残価の清算に使うことができます。
4. オープンエンド契約をしよう!!
✔ 買取ができるのは、オープンエンド契約だけ
カーリースには「オープンエンド契約」と「クローズドエンド契約」の2種類がありますが、リース満了後に車を買取ることができるのはオープンエンド契約だけです。
オープンエンド契約では、リース満了時の車の価値(残価)をあらかじめ設定し、その額を差し引いた金額で毎月のリース料が計算されます。そのため、毎月のリース料が比較的安くなるのが特徴です。また、リース終了時に支払う残価が契約時に明示されるので、支払い額が初めからはっきりとわかります。
逆に、クローズドエンド契約では、リース終了時に車を返却するだけで、買取の選択肢がないことがほとんどです。したがって、リース満了後に車を手元に残したいと考えている方は、契約時に必ずオープンエンド契約を選ぶことが重要です。契約時には、しっかり確認をしてください。
賢い選択をするためのコツ
リース終了後に愛車を買取できる「オープンエンド契約」を賢く選ぶためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
1.契約前に買取に関する情報を詳しく確認する
契約書に記載された残価設定や買取条件をよく確認し、リスクを理解した上で契約することが大切です。残価が適切に設定されているか、将来のリスクを考慮しながら判断しましょう。
2. 人気車種を選ぼう
リース終了後に車の価値が下がらないように、人気のある車種を選ぶことが賢明です。
例えば、トヨタのアルファード、ヴェルファイア、ランドクルーザーなどは市場価値が下がりにくく、新車価格よりも価値が上がることさえあります。中古車の市場価値をリサーチできる車屋さんに相談しながら、リースする車を選ぶのが良いでしょう。
リース終了後に車の価値が高い場合、リース会社から買い取った後、他の買取店に高く販売することも可能です。当社では市場価値が落ちにくい車として、トヨタ全車種、タント、NBOXなど、人気がある軽自動車をおすすめしています。
3. 複数業者の見積もりを取って比べよう
複数のリース会社に見積もりを依頼し、条件を比較して最もお得な契約を選びましょう。特に残価設定額を同じにしてみて、他の条件をチェックすることが大切です。
例えば、走行距離制限、オイル交換の回数、スタッドレスタイヤの有無、自動車保険が含まれているかなどを比較し、自分のカーライフに有利な契約や、支払可能な額に合った契約を見つけましょう。
4. 残価設定に注意しよう
オープンエンド契約で車を買取る際に重要なのは、残価が適切に設定されているかどうかです。スーリース会社によっては、客寄せのためにわざと月額を安くして、残価を高く設定している場合もあります。
残価が高すぎると、リース満了時に車の市場価値と差が出てしまい、リース終了後の精算に予想外の負担が発生することがあります。逆に、残価が低すぎると毎月のリース料が高くなります。自分の車の使用予定や市場の動向を考慮して、適切な残価設定を選びましょう。
5. 早期解約や中途解約時の条件を確認しよう
リース契約を途中で解約する場合、違約金や手数料が発生することがあります。
オープンエンド契約であっても、リース期間中に状況が変わることを考えて、早期解約や中途解約の際の条件を事前に確認しておくことが大切です。これにより、予期しないコストを回避することができます。
まとめ カーリース満了後に愛車を「買い取る」べき?残価設定と注意点を徹底解説
カーリース満期後の車両買取は、愛車を手放さずに済み、自由にカスタマイズできるというメリットがあります。しかし、車両の評価額が低い場合や、維持費がかかるといったデメリットもあります。
契約前にしっかりと情報収集を行い、それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、自分にとって最適な選択肢を見つけることが大切です。当社では、あなたのカーライフをサポートするために、様々なプランとサービスを提供しています。どの選択肢が最適か迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。