車の支払いは現金?ローン?|どっちがお得か車屋が本音で比較!

車購入 現金とローン 車の支払い方法
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車を買うとき、よく聞かれるのがこの質問。

  • 「車って、現金とローン、結局どっちが多いんですか?」
  • 「そして、どっちがお得なんですか?」

一見、現金一括の方が賢いように思えますが、実際の現場ではそう単純でもありません。
現金払いが“損”になるケースもあれば、ローンの方が結果的に“得”になるパターンもあるんです。

この記事では、車屋の私がこれまで数百件以上の納車に携わった経験をもとに、

  • 現金とローン、実際どっちが多いのか?
  • どちらの支払い方法が本当にお得なのか?
  • 支払い方法ごとのメリット・デメリット
  • 新車・中古車・高級車でベストな選び方
  • 現場で実際にあった「支払いトラブル回避法」

など、現場のリアルを交えつつ、本音でお伝えします。

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現金 vs ローン|実際に多いのはどっち?

ジムニー640

まず、実際にどちらの支払い方法を選ぶ人が多いのかというと、圧倒的に「ローン派」が多数です。

私の店舗でも、購入者の約8割がローンを利用しています。

  • ローン:80%
  • 現金一括:20%

若い世代や法人のお客様が多く、「手元資金を残したい」「経費として処理したい」といった理由からローンを選ばれるケースが目立ちます。

一方で、日本自動車工業会の統計(2023年)では、全体では58%が現金一括払いとの結果もあります。
これは「大手ディーラー」「高齢層の現金派」が多いことが影響しています。
実際、若年層や中古車購入者、法人ユーザーの多くはローンを利用されているのが実情です。

なぜ「現金一括払い」は少ないのか?

カローラクロス青

一番多い理由は「貯金が足りないから」ですが、実はお金があってもローンを選ぶ人が多いのが現実です。

その理由はこんな感じです:

  • 一括払いすると手元の資金が減って不安
  • いざという時の出費(病気・事故など)に備えて現金を残したい
  • 会社で使う車は経費処理の観点からローンの方が有利

特に法人のお客様では「減価償却より分割経費の方が節税しやすい」といった理由から、ローンを選ばれることが多いですね。

【プロが解説】ローンのメリット・デメリット|損しないためのポイント

車の購入時にローンを選ぶ人が多いのには、きちんと理由があります。
ここでは、ローンのメリットとデメリットを、現場でよくあるケースとともにわかりやすく整理します。

ローンのメリット

ローンのメリットには

  • 貯金がなくても車が買える
    特にフルローンを活用すれば、頭金ゼロで憧れの車にも手が届きます。
  • 手元資金を温存できる
    万が一の出費(病気・災害・急な修理など)にも対応できる安心感があります。
  • 他の目的にも資金を活用できる
    貯金を学費や家のリフォームなどに回せるという柔軟さがあります。
  • 定額支払いでライフプランを立てやすい
    毎月の支払額が一定なので、生活設計がしやすくなります。

特に、「フルローン」では貯金がなくても憧れの高級車を購入することも出来るので人気です。

頭金を先に支払う「一部ローン」では、万が一の時の為に貯金を残せて支払額も少ないので、安心感を得る事が出来ます。

つまり、ローンのような毎月の定額の出費は、将来のライフプランをたてやすく、気が変わったら、繰上返済や、一括返済することも出来るメリットがあります

この「柔軟性」が魅力で、ローンを使う決め手になっています。

ローンのデメリット(実例あり)

一方、ローンには注意点もあります。
中でも多いのが、「支払い計画の甘さ」からくる失敗例です。

車の営業マンが、バツのプラカードを持って稲
  • ローン滞納でブラックリスト入り
    支払いが滞った為、信用情報に傷がつき、以後ローンやクレジットが組めなくなった。
  • 事故直後のローン地獄
    購入後すぐに事故。安い自動車保険に入ったら「車両保険」が未加入だったため、車は廃車、ローンだけ残ってしまった。
  • 維持費を想定していなかった
    ローンの返済以外にも、保険料・税金・車検・駐車場代などがかかる。これを考慮せず手放したケースも。

車のローンは「借金」である以上、冷静な判断が大切です。

自分には「現金一括/ローン」どちらが向いているのかはこちらも参考にお読みください。↓

【新車購入】ローンの方が“お得”になるって本当?

車とお金がシーソーの上にそれぞれ乗っている

意外に思われるかもしれませんが、新車購入時には「ローンの方が得」になるケースが多くあります。その背景には、販売店側の事情やローンの種類による違いがあります。

私たち販売店がローンを勧める主な理由の一つは、ローン契約によって得られる紹介料(キックバック)です。

しかし、これだけではありません。ローン契約を通じて、販売店は以下のようなメリットを得ることができます:

  • 即時の資金回収:ローン会社が車両代金を立て替えるため、販売店はすぐに資金を回収できます。
  • リスクの軽減:ローン会社が信用リスクを負担するため、販売店のリスクが軽減されます。
  • 販売促進:ローン契約を条件に、オプションやサービスを追加することで、販売促進につながります。

これらの理由から、私たち販売店はローン契約を歓迎しますし、以下のような+αのサービスを提供しやすくなります:

  • 車両価格の大幅値引き
  • ナビやドライブレコーダーなどのオプション無料サービス
  • 下取り額のアップ

特に、ローン年数が長く、金額が大きいほど、販売店のキックバックも増えるため、かなりお得に購入できるので交渉を頑張ってください。

運よくキャンペーン時であれば、同じ車を購入したのに「ローン払い」の方が得をしたというケースのお客様もいらっしゃいます。

中古車の現金一括払いが嫌がられる理由」については別記事で詳しく紹介しています。

銀行ローンやキャンペーンを活用すれば現金並み

例えば銀行ローンを使えば、金利が1~2%台と非常に低くなることもあります。
キャンペーン期間をうまく活用すれば、現金一括払いとほぼ変わらない総額で車が買えることも珍しくありません。

「貯金をすべて車に使ってしまって生活が不安」という方は、一部だけを頭金にして少額ローンを組むという選択肢もあります。

賢い車の買い方|損を防ぐ3つのポイント

1. 下取り車を高く売る

ディーラーの下取り価格はどうしても安めになりがちです。
買取専門業者に見積もってもらえば、20万円以上高く売れたという例もよくあります。下取り車が高く売れれば、結果的に新しい車を安く購入できることになりますからね。

さらに、ポンコツ廃車予定の車でも、自動車税の「還付手続き」込みで、高く買い取ってくれる業者を選ぶのがコツです。

→ 8000社オークション形式で高く売れるSellCa(セルカ 無料査定)【中古車買取カーネクスト】 などが便利です。
 ディーラーとの値引き交渉の材料としても使えるので、自分の車の価格を知るのにも良いですね。

2. ローン条件は必ず比較

ローンを選ぶときは、次の4つを比べるだけで失敗がぐっと減ります。

  • 金利
    金利が高いと、それだけ多くの利息を払うことになります。できるだけ低い金利を選びましょう。
  • 返済期間
    長くすれば月々はラクになりますが、支払総額は増えます。無理のない範囲で短めにできるとベストです。
  • 総支払額
    いくら払うことになるのか、最終的な合計金額をチェック。「月々安い=お得」とは限りません。
  • キャンペーンの有無
    金利が安くなったり、オプションが付くローン特典があることも。内容次第では、現金よりお得になるケースもあります。

迷ったら「総支払額」に注目してみてください。

3. 「カーリース」も検討する価値あり

最近は頭金ゼロ・車検込み・保険料込みの カーリース(車のサブスク)も人気です。

例えば、トヨタの【KINTO】は、少々お高いですが

  • 途中解約OK
  • 自動車保険料込み
  • 残価清算なし

という他のリースにない、大手ブランドならではの特徴があり、明朗会計で安心です。
「維持費込みで毎月定額」
「車の事はよく解らないから、すべて任せたい」
「頭金0円で、新車にずっと乗り換えたい」
という人にはおすすめです。




リース終了後、買取/もらえるプランがあるリース会社一覧 も参考にしてください。

【中古車の場合】現金とローン、どっちがお得?車屋が伝えたい本当の話

青い小型車が街を走っている

中古車購入|支払い方法の選び方

中古車は新車と違い、大幅な値引きはあまり期待できません。
中古車市場では相場が明確に決まっており、利益幅が小さいため、販売店もギリギリの価格設定で勝負しています。

そのため、「値引き」よりも「支払い方法」や「交渉力」で差をつける必要があります。その秘訣をお教えしますね。

中古車で「現金一括払い」する際の注意点

子供が笑いかけ、注意を呼び掛けている

中古車は部品が劣化・消耗しているため、予期せぬ修理費やトラブルが起きやすいのが特徴です。

保証も「購入から3ヶ月・3,000kmまで」といった条件付きが多く、それ以降の故障は実費負担になります。

貯金をすべて使い切ってしまうと、修理費や事故の際に対応できなくなってしまう可能性も。
ですから、「現金一括払い」は、手元にある程度の余裕資金が残る場合に限って選ぶのが賢明です。

掘り出し物中古車はローンで交渉を有利に

中古車の中には、売れずに長く展示してあり「見切り価格」の中古車もあります。掘り出し物と呼ばれる中古車ですね。

こういう車を見つけたら、ローンを組むとさらに値引きやオプションサービスを引き出しやすくなる傾向にあります。希少車でない限り、中古車は年数が経つとどんどん価値が落ち、損失も膨れ上がります。

販売店は、こういう車をなんとか早く売ってしまいたいので、とことん駆け引きを楽しんでください

値引きがダメなら、「スタットレスタイヤのサービス」などを提案してみると意外にOKしてくれます。気前のよい販売店主に巡り合えると良いですね。

交渉が苦手な方は、探し方を見直すのもひとつの方法です。

実は「非公開中古車」が狙い目!

ネットや店頭に出ている中古車は全体の30%程度。
実は残りの約70%は非公開車両で、こうした車の中に「状態が良くて安い掘り出し物」が多く存在しています。

例えば、【ガリバー中古車お探しサービス】 のような無料マッチングサービスを使えば、

  • 自動ブレーキなどの安全装置付き
  • 予算50万円以内
  • 限定カラーで探して!!
    などの条件を入力するだけで、全国からピッタリの中古車を探してもらえます。

交渉に疲れるより、プロに任せる方が早くて正確。
非公開車両を活用することで、失敗しない中古車選びが可能になります。

高級車購入|現金とローン、どちらが有利?

車の購入 パガーニ

高級車(500万円以上)になると、現金一括払いを選ぶ人が多いのが実情です。
高額になるほど利息も増えるため、支払い総額を抑えるには一括払いが有利になります。

ただし、ホリエモン氏のように「資金は運用し、ローンを活用すべき」という投資家の考え方もあります。
ローン金利以上の利回りが期待できる資産運用ができるなら、あえてローンを組んで現金を残す戦略もありです。

また、法人や個人事業主の方なら、税金対策としてローンにする方が経費計上できて有利な場合もあります。

車の支払い方は人それぞれですが、車支払い方法は何がお得なのか?は、別ページ↓で詳しく解説、自分にはどの方法に向いているかも解ります。

車の支払い方法は「その人の価値観・ライフプラン」で決まる

【現金一括を選ぶ人】

喜ぶ女性

ちょっと意外かもしれませんが、若い女性に現金一括が多いです。
特に結婚前の20代の女性は、コツコツ貯めたお金で「一括購入」される方が多いですね。

「これから結婚や出産でライフスタイルが変わるかもしれないから、ローンは組みたくない」
「結婚してからローンを抱えていたくない」
…そんな気持ち、すごく分かります。

また、ご両親や祖父母の援助で現金一括される方も少なくありません。
「借金はしない方がいいよ」とアドバイスされて、実際に一括で買われるパターンです。

老夫婦

ご年配の方も、やっぱり現金派が多いです。
昔から「貯めて買うのが当たり前」「利息はもったいない」という考えを持っておられます。

ただし、70代を超えるとローン審査が通らないこともありますので、現金しか選べないという事情もあります。

【ローン払いを選ぶ人】

ローンで買われる方は、本当にさまざまです。

  • 手元のお金は残しておきたい
  • まとまった出費が不安だから無理のない分割にしたい
  • 他にお金を回したい(投資・教育費など)
  • キャンペーンや金利優遇をうまく使って、トータルで得をしたい

ローンは「借金」というイメージが強いかもしれませんが、計画的に使えば家計に無理が出ませんし、便利な選択肢でもあります。

中には、最初はローンで組んでおいて、1年後に繰り上げ返済される方もいます。
「とりあえず車が必要。でも今は手元資金を残しておきたい」そんな方にとって、ローンはうまく活用できる手段なんです。

どっちが正解ではなく、「自分にとって安心できる選び方」を

テーブルの上に花と飲み物があり華やかな風景

車は高い買い物ですから、損得だけじゃなく、精神的な安心感も大事です。
「ローンを組んで毎月の支払いが不安…」と思うなら現金でいいし、
「現金を使い切る方が怖い」ならローンが合っています。

大切なのは、自分の価値観と暮らしに合った方法を選ぶこと。
私もお客様一人ひとりに、そうやって一緒に考えてご提案しています。

【まとめ】結局、現金とローンどちらがいいの?

✅ 統計的には、車を購入する人の約8割がローンを利用しています。

ただし、どちらが良いかは一概に決められません。
購入する車の種類・予算・ライフプラン・税務戦略などを総合的に判断して、最適な支払い方法を選びましょう。

🔗その他の車の支払い方法を知りたい方は、この記事が参考になります」
車の支払い方法をタイプ別に比較した総合ガイドはこちら

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