「KINTO」と「購入」どっちがお得?と、お客様から質問を頂くことが多くなりました。
そこで今回は、人気のヤリスクロスで「購入」と「KINTO」を比較。月額料金や、総支払額を比べてどちらがお得か解説しています。
「KINTO」のメリットは何か、どんな人に向いているのかも解説。「KINTO」 か「購入」かで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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KINTOと購入はどっちがお得?比較とメリットを車屋さんが解説
KINTOは高い?
KINTOはどうなの?
先日、お客様から
「KINTOは「残価設定リース」ではないのに、なぜ安いの?」
「なにか、落とし穴があるんじゃないの?」
と相談を受けました。
普通の方なら「KINTOは高い!!」とぼやくのに、 よくリースについて勉強されているなあという印象を受けました。
お客様がKINTOが安いと思った理由は
だから、 意外に安い・・・と思ったようです。
残価設定リースとは
KINTOのリース料は、オプションを付けると毎月30,000円を超えるので「KINTOは高い」というイメージを持つ方が多いです。
「月々1万円」というオートリースも出回ってますからね。
安いリースのほとんどは残価設定リースで、毎月のリース料が安く抑えられています。
※残価設定とは、あらかじめリース終了後の下取り価格を決めておき、その分を据え置いて差し引いた金額だけリースを組む方法です。
この残価設定リースが怖いのは、リース終了後に多額な残価清算が発生することです。
リース終了時の市場価格+車の状態で査定が決まるんですよね。
また、残価を高く設定するほどリース料は安くなりますが、後々ツケが回ってくるというわけです。
残価設定リースは、契約時に何度も説明したにも関わらず、お客様とトラブルになる例が多い為、当社では残価設定リースの取り扱いをやめました。
KINTOは残価設定なし!!
その点、「KINTO」は「残価設定」がない車のサブスクなので、リース終了後は明朗会計です。
サブスクとは
weblio辞書
サブスクリプションの事。製品やサービスを一定期間ごとに一定の金額(利用料)で提供するというビジネスモデルのこと。対価を支払って製品やサービスを利用できる権利を取得して使う、というものである。
でも、お客様によると、KINTOのホームページでは購入金額より「KINTO」のほうが安いと紹介されているとの事。
しかも、KINTOのリース料は、自動車保険料込みなのに、どうしてこの価格なのか不安になったようです。
トヨタの策略なら、当社で「新車購入」してくださる!!というので、張り切って調べることにしました。
KINTOと購入の比較
KINTOは安い? ヤリスクロスで比較
早速、KINTOで、ヤリスクロスをシュミレーションしてみると、
お客様の言う通り「KINTO」の方が、毎月19,933円も格安という結果がでました。 (下の表)
ヤリスクロス 3年 (自動車保険全年齢担保) | 【KINTO】 | 現金購入 (ローン) |
車両代 | 利用料に含む | 2,048,875円 |
税金・諸費用 (自賠責・自動車税等) | 利用料に含む | 197,510円 |
任意保険・メンテナンス | 利用料に含む | 997,005円 |
分割払い金利手数料等 | 利用料に含む | 161,756円 (ローン金利5.0%) |
3年後の 下取り参考価格 | なし(返却) | 921,994円 |
3年後の 総支払額 | 1,603,800円 | 2,321,396円 (2,483,152円) |
月々のお支払い額 | 44,550円 | 64,483円 ( 68,900円 ) |
ヤリスクロス以外の車種は、KINTO人気車種ランキング/支払いシュミレーションを参考にしてください。
確かに、ヤリスクロスの場合
総支払額は、
という結果になりました。
一見するとKINTOの方が安い!!というイメージを持ってしまいますよね。
しかし「購入」する場合、車が「財産」として残り、買い替え時には売ることができます。
ヤリスクロスの下取価格を見てみると、トヨタ査定で921,994円です。
購入時の差額 717,588円を差し引いてもおつりが来ます。
さらに、買取専門店で売れば、10万円~30万円UPで買い取ってもらえる可能性があるので、 トータルで見ると「購入」したほうがお得という結果になります。
でもなぜ、KINTOは人気なの?
買うよりお得って、どういうこと?
「KINTO」のメリット
1.購入より納期が早い
現在、半導体不足に加えて、大手自動車メーカーの不正問題などが相次ぎ、新車の納期がかなり遅れています。特に人気のハイブリッド車は半年から1年以上待ちの車がほとんどです。
そんな中でもトヨタが力を入れているKINTOは、購入するより納期が非常に早いと好評です。
KINTOで車を注文した場合、1.5か月~2か月待ちと納期が早く、KINTOを利用する人が急増しました。
・1年も待つ間に、新しいモデルが出てしまうかも・・・
・今乗っている車の「車検」が切れてしまう
なんて心配するより、KINTO で新車に乗った方が早いですものね。
KINTOで注文する、各車種の納期は、【KINTO公式ホームページ】で見ることができます。
上の写真の通り、車種見積もりを選択、グレード選択のすぐ上に赤字で納車目安が書かれています。
普通に購入した場合の納期(トヨタ公式)と比べてみてください。
かなり納期が早いことが解ります。
本当に納期が早いの?
と思う方は、実際のKINTO納期の口コミや、KINTOの納期が早い理由について、別ページで詳しく解説しているので参考にしてください。
2.KINTOは「自動車保険料込み」の料金
「KINTO」の値段が高いと言われる理由の1つは、リース料の中に自動車保険料が含まれているからです。
「KINTO」の自動車保険は、特殊な保険で次のような利点があります。
「KINTO」の売りは、若年層に有利な、格安の「自動車保険」です。
一般的な自動車保険料ですと、若年層が新規で加入すると年間30万円以上します。
でも 「KINTO」ならリース料の中に「格安の自動車保険料」が含まれているので、今まで保険料が高いと車をあきらめていた若い人でも「車両保険付き」で新車に乗れるのです。
また「KINTO」の自動車保険は事故で保険を使っても、月額利用料が変わらないところが魅力です。
運転が未熟な若い人でも、安心して車を持つことができますからね。
ただし「KINTO」は、一般的な自動車保険と違い「 等級」がありません。20等級の自動車保険で安い保険料の恩恵を受けている人が「KINTO」を契約しても、等級の引継ぎはできません。
しかし、60歳以上で保険料が年々高額になる高齢の方にとっては、お得なサービスかもしれません。
カーリースの任意保険については別ページで詳しく解説しています。
3.WEBで申し込みから、契約まで完結
「KINTO」は、WEBで申し込みから契約まで完結でき、お店に行くのは車を受けとりに行く時だけです。
スマホやPCから、自分の都合に合わせて、好きな時間に申込みできるから簡単。
忙しい人は、カタログを見て注文する感じで契約ができるので驚き、すごい時代になりましたね。
4.頭金0で新車に乗れる
頭金、諸費用など、まとまった車購入資金かなくても、「KINTO」なら頭金0円、毎月定額でどんどん新車に乗り換えが可能です。
結婚したばかりで何かとお金がかかる、子供の成長に合わせて車を乗り換えたいなど、
趣味やライフスタイルに合わせ気軽にクルマを変更したい人、最新の装備が付いた車に定期的に乗り換えたい人に 「KINTO」 は最適です。
貯金はあるけど、いざという時の為に「手元にキャッシュを置きたい」人もいますしね。
5.車の故障や修理など、突発的な出費に悩まずに済む
車を所有していると、突発的な出費がかかる場合があります。
という人は、車検・税金・自動車保険・メンテナンス料すべておまかせの「KINTO」なら安心ですね。
毎月決められたリース代だけ支払うので、家計の把握がしやすくなります。
また、「KINTO」はクレジットカードで支払えるメリットがあります。
ポイントを貯めて節約に役立てても良いですね。
6.解約、乗り換えOK。リース終了後の残価清算なしで安心
KINTOは他のリースと異なり解約ができます。
解約時にかかる「中途解約金」の支払いも良心的で、あらかじめ契約時に定められているので、安心して契約を結ぶことができます。
しかも、海外転勤や免許返納時は、中途解約金はかかりません。 リース終了後は、車両の 「残価清算」もありません。
一般的なカーリースと比べても安心・明瞭 海外転勤や免許返納時は中途解約金不要です。 KINTO ONEの中途解約金は残利用料※+追加精算金となります。 (例)3年プランのRAIZE 月額39,820円(税込)にご契約し、18ヶ月で解約する場合: 中途解約金が月額利用料3ヶ月分になるため、119,460円(税込)となります。
kinto公式ホームページより
7.信頼できるブランド
KINTO に任せれば、 わずらわしい車の管理に労力を費やす必要はありません。 定期的なオイル交換やメンテナンスも、すべておまかせできるメリットがあります。
信頼できるトヨタブランド、トヨタディーラーに任せて安心を得られます。
8.経費で落ちる
KINTO は、車にかかる費用をすべて「経費」として落とせるので、法人・個人事業主などの会社経営者にメリットがあります。
車を購入した場合、複雑な減価償却の計算が必要なうえに、確定申告ですべて経費として計上できません。その点、「KINTO」はリースなので全額経費として落とすことができ車両費の管理が楽になります。
KINTO公式ホームページはこちら
KINTOに向いている人
「KINTO」に向いている人は次のようなタイプの人です。
購入に向いている人
購入に向いている人は次のような人です。
「KINTO」は高すぎる?
「KINTO」は残価設定がないため、残価を据え置く普通のリースより毎月のリース料が高くなるのは仕方ありません。
車のサブスクリプションなので、 毎月 44,550円を払っても車は自分のものになりません。
3年後、車を返却・買取りもできないので、手元には何も残りません。これを「高すぎる」と言う人もいますが、私はそうでもないと思うんですよね。
確かに「KINTO」 はトータルでは「高い」ですが、「KINTO」の利用料が多少高くても人気があるのは 、それ以上に魅力的なサービスがあるからなのです。
当社のお客様事例
当社のお客様のご家族でも「KINTO」を利用している人は大勢います。
特に転勤が多い方、若い方が多いです。
車を所有していると、勤続地が変わるたびに、車のナンバーを変えたり、車庫証明の手続きをしたりは大変。都市部に転勤になると車は必要ありません。「KINTO」なら、自由に車をサブスクできて便利なんですね。
当社のお客様の1人は、40代で、すでに20等級の自動車保険に加入していたので「購入」を選びました。「KINTO」の自動車保険では、今ある20等級の安い保険を引き継げないという理由です。
そろそろ定年の50代のお客様は「KINTO」を選びました 。退職したら、新車を乗り継ぐ生活を悠々自適に送りたいとの事。「KINTO」は定額料金の為、老後の計画が立てやすいとの事でした。
それぞれ、自分のライフプランに合わせて「KINTO」か「購入」か選ぶと良いですね。
KINTO公式ホームページはこちら
まとめ KINTOと購入はどっちがお得?比較とメリットを車屋さんが解説
「KINTO」と「購入」を比較・計算すると、トータル総額では「購入」したほうがお得です。
しかし、多少、高い手数料を支払っても「KINTO」にしたい人には、トヨタならではの明朗会計、安心して利用できるサービスです。
◆KINTO のメリット