車検切れは「論外」!しかし、実は車検以外にも、自動車ユーザーにとって重要な点検が存在します。それが「12か月点検」です。
12か月点検は、車検とは異なり、法令で義務付けられていない任意点検です。しかし、安全運転と愛車の長持ちのためには、 非常に重要な点検と言えるでしょう。
そこで今回は、12か月点検の重要性と、車検シール(丸型)の見方について、わかりやすく解説します。
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四角い車検ステッカーについては、別記事で詳しく紹介しています。
【必見】車検丸シールの見方完全ガイド、12ヶ月点検を見逃さないコツ
12か月点検って、そもそも何?
12か月点検は、車の状態を定期的にチェックすることで、安全運転と愛車の長持ちをサポートする点検です。車検とは異なり、軽自動車、普通自動車、二輪車、貨物自動車など、すべての車種が対象となります。
点検内容は、主に以下の通りです。
- エンジンオイルやブレーキオイルなどの潤滑油の状態
- タイヤの状態、空気圧
- バッテリーの状態
- 灯火類の点灯状態
- ワイパーの作動状況
- ブレーキの効き具合
- サスペンションの状態
- 排気ガスの状態
これらの項目をチェックすることで、軽微なトラブルを早期発見・早期対処することができます。
12か月点検をサボるとどうなる?
12ヶ月点検は、自動車の安全を維持するために重要な点検です。しかし、法的には必須ではないため、12ヶ月点検をサボっても直接的に罰則はありません。警察に捕まることもありません。ただし、これを怠ると以下のようなリスクが伴います。
- 車両の安全性低下: 定期的な点検を受けないことで、見逃されがちな小さな不具合が蓄積し、重大な故障や事故の原因となる可能性があります。
- メーカー保証の対象外: ほとんどの自動車メーカーでは、定期点検を受けていない車両に対して保証を適用していません。これは、点検を怠ることで車両の信頼性が低下するためです。
- 修理費用の増加: 小さな不具合を早期に発見し修理することで、将来的な大規模修理を防ぐことができます。12ヶ月点検をサボると、結果的に大きな修理費用が発生することがあります。
- 中古車の価値低下: 定期的に点検を受けている車両は、中古車市場での評価が高くなります。点検記録がない場合、買い手は車両の状態に不安を抱くため、価値が下がることがあります。
車検シール(丸型)で点検時期を簡単チェック!
車検シール(丸型)には、次回の12か月点検時期が記載されています。点検時期を忘れずに確認するために、車検シールをよく確認しておきましょう。
車検シール(丸型)の見方
車検シール(丸型)は、時計のようなデザインになっています。見方は以下の通りです。
中央の大きな数字
車検シールの中央に記載されている数字は、次回の12か月点検の年を表します。
周りの数字
月を表します。
シールの周囲には、1から12までの数字が円形に並んでいます。これらの数字は1月~12月までを表し、白抜きの部分が次の法定点検月です。
つまり、上の図の丸シールの次回法定点検月は、中央が「令和7年」、周りの数字のうち「4」白抜きになっているので、次回の法定点検は令和7年4月になります。
裏側
シールの裏側には、点検整備が実施された年月日や整備工場の情報が記載されています。
- 点検整備工場の情報:裏側には、点検整備を行った工場の情報が記載されています。これには、工場の名前や住所、認証番号などが含まれます。
- 点検整備の日付:シールが貼られた日付や点検整備が行われた日付が記載されています。これにより、最後の点検整備がいつ行われたかを把握することができます。
- 有効期限:裏側には、点検整備の有効期限も記載されています。(12カ月点検か、24カ月点検のどちらか)これにより、次回の点検整備がいつまで有効かを確認することができます。
これらの情報は、車の点検整備履歴や安全性を把握するために重要です。定期的な点検整備を受けることで、車の安全性を保ち、トラブルを未然に防ぐことができます。
このステッカーでは、➡令和7年4月15日が点検整備の有効期限です。
丸い車検シールの見方を理解することで、車の点検整備状況を把握しやすくなり、安全な車の維持に役立てることができます。
車検シール(丸型)の色
点検整備済みステッカー (車検丸シール)は点検するたびに、毎回新しいものに張り替えられます。丸シールの色は4色(青、赤、グリーン、オレンジ)あり、1年ごとに貼るシールの色は異なります。
点検年 | 車検丸シールの色 |
令和6年 | 赤 |
令和7年 | みどり |
令和8年 | オレンジ |
例えば、令和6年の車検後に貼るシールの色は赤で、令和7年はみどり、令和8年はオレンジです。
1年点検を受けずに故障や不具合があった場合、メーカー保証が受けられないことがありますので、毎年しっかりと点検整備を受け、シールの色を変えるようにしましょう。
12ヶ月点検を見逃さないコツ
- カレンダーに記入する:車検丸シールを確認したら、次回の12ヶ月点検の時期をカレンダーやスマホのリマインダーに記入しておきましょう。
- 点検時期の通知設定:スマホやカーナビに点検時期の通知を設定することで、忘れにくくなります。
- 整備工場に予約:車検を受けた整備工場に、次回の12ヶ月点検の予約をあらかじめしておくのも有効です。整備工場からリマインドの連絡をもらえる場合もあります。
- シールの位置確認:フロントガラスの見やすい位置にシールを貼ることで、日常的に確認しやすくなります。
- 車検証をチェック:車検証にも次回の車検日が記載されているので、定期的に確認しておくと安心です。
12か月点検をしたのに、シールを貼ってないのはなぜ?
12か月点検をしたのに、シールを貼ってないと疑問に感じるなら、それは認証工場で点検を受けていないからです。
丸い車検シールを貼ることが許されているのは、国土交通省や運輸局に認証された工場で、
などがあげられます。
高度な技術と専門的な知識があるプロの整備士がいる認証整備工場で、しっかり点検整備を受けた車のみが、丸シール(点検整備済みステッカー)を貼ることができるのです。
注意:認証工場で車検を取ったのに丸シールが貼られていない場合は、貼認証工場で車検を取ったのに丸シールが貼られていない場合は、貼り忘れの可能性があるので、修理工場に問い合わせてみましょう。
12ヶ月点検のおすすめ時期
12ヶ月点検は、車検満了月の1ヶ月前までに受けるのがおすすめです。
3月の年度末や、年末が近づくと、整備工場が混雑しやすくなります。また、12ヶ月点検で問題が見つかった場合、修理に時間がかかることもあるので、余裕を持って早めに点検を受けることをおすすめします。
12ヶ月点検の費用目安
12ヶ月点検の費用は、車の車種や整備内容によって異なりますが、10,000円~20,000円前後が目安です。
ディーラーや一般の整備工場によって、費用が異なる場合がありますので、見積もりを取ることをおすすめします。
12ヶ月点検をせずに放置した場合の具体的な事例
12ヶ月点検をせずに放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- エンジンオイルが劣化し、エンジンが故障する。
- ブレーキパッドが減り、ブレーキが効かなくなる。
- タイヤの空気圧が低下し、パンクする。
- ワイパーブレードが劣化し、視界不良になる。
これらの問題が発生すると、事故につながる可能性があるので、きちんと点検を受けたいですね。
まとめ 【必見】車検丸シールの見方で、12ヶ月点検見逃し防止!
12ヶ月点検を受けることは、車両の安全性を確保し、将来的なトラブルを防ぐために非常に重要です。法的には点検を受けなくても罰則はありませんが、点検を怠ることでさまざまなリスクが生じる可能性があります。
車検丸シールの見方を正しく理解し、次回の車検や12ヶ月点検の時期をしっかり把握しておくことは、車の安全を保つために非常に重要です。上記のコツを活用して、点検を見逃さずに計画的に行いましょう。
疑問や不安がある場合は、お気軽に当社、認証車検整備工場 櫛形モータースにご相談ください。