車検で交換しなくてもいい部品とは?見積もりが高い時の判断ポイントを認証工場が解説

車検で交換しなくてもいい部品とは? 車検
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「車検の見積もりを見たら、交換部品がたくさん書いてあった…」

車に詳しくないと、

「これ全部交換しないと車検に通らないの?」
「少しでも費用を抑えたいけど断って大丈夫?」

と不安になりますよね。

私たちの工場でも、

「この部品、本当に交換しないとダメですか?」

というご質問をよくいただきます。

結論からいうと、車検の見積もりに入っている部品の中には、今すぐ交換しなくても大丈夫なものもあります。

ただし、安全に関わる部品や車検に通らない状態の部品は交換が必要です。

今回は認証車検整備工場で実際によくあるケースをもとに、車検で交換しなくてもいい部品や、見積もりを見る時のポイントをわかりやすく解説します。


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まず知っておきたい「車検に必要な整備」と「予防整備」の違い

車のボンネットをあけて整備する

車検の見積もりを見ると、交換部品が思った以上に多くて驚くことがあります。

実はその理由の一つが、車検の見積もりには「車検に通すための整備」だけでなく、「今後の故障を防ぐための予防整備」も含まれていることが多いためです。

例えば、

  • タイヤの溝不足
  • ブレーキランプ切れ
  • 足回りのブーツ破れによるグリス漏れ

などは、車検に通るために修理や交換が必要になります。


一方で、

  • エアコンフィルター
  • ワイパーゴム
  • エアエレメント

などは、今すぐ交換しなくても車検に通るケースがあります。

もちろん予防整備にも意味がありますが、見積もりに記載されている部品がすべて「今すぐ交換必須」とは限りません。

では実際に、車検時によく交換をすすめられる部品の交換目安と優先度を見ていきましょう。
では具体的な部品と、交換目安+優先度を見ていきましょう

車検時によく交換をすすめられる部品一覧

整備士に相談している女性

優先度の見方

△:車検に直接影響しないことが多い

◎:早めの交換がおすすめ

○:状態を見ながら交換を検討

部品名交換目安優先度
エンジンオイル5,000〜10,000kmまたは半年〜1年
オイルフィルターオイル交換2回に1回
ブレーキフルード2年ごと
エアコンフィルター1年または1万km
エアエレメント3〜4万km
バッテリー3〜5年
ワイパーゴム約1年
スパークプラグ2万〜10万km(種類による)
ドライブベルト(ファンベルト)5万〜10万km

もちろん、実際には車種や使用状況によって変わります。

車検で交換しなくてもいいことが多い部品

エアコンフィルター

エアコンフィルター

車検見積もりでよく見かける部品です。

エアコンフィルターは、

  • 花粉
  • ホコリ
  • 排気ガス

などを取り除く役割があります。

ただし、多少汚れていても車検には関係ありません。

臭いや風量低下がなければ、すぐ交換しなくても問題ないケースもあります。


エアコンフィルターは車検に通る・通らないというよりも、車内の快適性や衛生面に関わる部品です。

当社では、エアコンから嫌な臭いがしたり、お客様からご希望があった場合を除いて、毎回交換をおすすめすることはしていません。

ただし、

・小さなお子さまを乗せることが多い方
・花粉症やアレルギーが気になる方
・車内をできるだけ清潔に保ちたい方

は、交換時期を目安に定期的な交換を検討されても良いと思います。

車の狭い車内空間では、エアコンを使う時間も長いため、快適に過ごすためのメンテナンスとして考えるのがおすすめです。

ワイパーゴム

ワイパー交換する手

ワイパーゴムも車検時によく交換をすすめられる部品の一つです。

ゴムが切れていたり、ガラスを擦るような音がしたり、雨粒がきれいに拭き取れない場合は交換をおすすめします。

また、劣化したワイパーゴムやゴムの間に挟まった砂などが原因で、フロントガラスに傷が付いてしまうこともあります。

ただし、拭き取りに問題がなく正常に使用できている場合は、急いで交換しなくても大丈夫なケースもあります。

雨の日の視界は安全運転にも関わりますので、「拭き取りが悪いな」「音が気になるな」と感じたら、早めの交換がおすすめです。

エアエレメント

エアエレメント

エアエレメント(エアクリーナー)は、エンジンに取り込む空気をきれいにするフィルターです。

多少汚れている程度では車検に影響しません。

ただし、交換せずに長く使い続けると燃費の悪化やエンジン性能の低下につながることがあります。

特に走行距離が多い車や、砂ぼこりの多い場所を走ることが多い車は汚れやすい傾向があります。

車検に通るためというより、エンジンを良い状態で保つための予防整備として交換を検討すると良い部品です。

バッテリー

バッテリー

「3年以上だから交換ですね」

と言われることがありますが、実際には診断結果が良好であれば、そのまま使用できるケースもあります。

ただし、バッテリーはある日突然弱ることもあるため注意が必要です。

特に最近多いアイドリングストップ車は、信号待ちなどでエンジンの停止と再始動を頻繁に繰り返すため、通常の車よりバッテリーへの負担が大きくなります。

一般的にアイドリングストップ車のバッテリー寿命は2〜3年程度と言われており、通常車より短めです。

当社でも、

「昨日までは普通に乗れていたのに急にエンジンがかからなくなった」

というご相談をいただくことがあります。

特にアイドリングストップ車は、ギリギリまで普通に使えてしまうことも多く、突然バッテリー上がりを起こして困ってしまうお客様も少なくありません。


また、ハイブリッド車も補機バッテリーを搭載しているため、定期的な交換が必要です。

補機バッテリーの交換目安は一般的に4〜6年程度ですが、使用状況によって寿命は変わります。

特に、

  • 短距離走行が多い
  • あまり乗らない
  • ドライブレコーダーなど電装品を多く装着している

場合は寿命が短くなることがあります。

また、ハイブリッド車の補機バッテリーは通常車より高価なことが多く、車種によっては部品代だけで2万円〜5万円程度かかるケースもあります。

「ハイブリッドだからバッテリー交換は関係ない」と思われがちですが、車検時や定期点検時に状態を確認しておくと安心です。

冷却水(LLC)

昔は車検ごとに冷却水を交換することも珍しくありませんでした。

しかし現在の国産車の多くは、長寿命タイプのスーパーLLCが採用されているため、以前ほど頻繁な交換は必要ありません。

実際には、

  • 初回7〜10年程度
  • 10万km〜20万km程度

まで交換不要な車種も多くあります。

そのため、

「車検だから冷却水も交換ですね」

という時代ではなくなっています。

ただし、

  • 冷却水が漏れている
  • 汚れや変色がひどい
  • 過去の交換履歴が不明

といった場合は、交換や点検が必要になることもあります。

当社でも、車検だから一律に交換するのではなく、お車の状態を確認しながらご案内しています。

意外と知られていませんが、冷却水は「車検ごとに必ず交換する部品」ではなく、車種や使用状況によって交換時期が大きく変わる代表的な部品の一つです。

車検に通らない場合は交換が必要な部品

書類を読む女性

一方で、次のような部品は状態によって交換や修理が必要になります。

系統車検に通らない理由見積書によく書かれる部品名
タイヤ残り溝1.6mm未満タイヤ交換
灯火類球切れ・光量不足ヘッドライトバルブ、ブレーキランプ、ウインカー球
ブーツ類破れ・グリス漏れドライブシャフトブーツ、タイロッドエンドブーツ、ロアアームブーツ
サスペンションオイル漏れ・ガタショックアブソーバー、スタビリンク
オイル漏れ漏れがひどい場合タペットカバーパッキン、オイルシール、オイルパンガスケット
冷却系冷却水漏れラジエーター、ウォーターポンプ、ラジエーターホース
ブレーキ摩耗・不具合ブレーキパッド、ブレーキディスク、ブレーキホース
排気系排気漏れマフラー、センターパイプ

このあたりは安全にも関わる部分なので、必要な整備はしっかり行った方が安心です。

傷やへこみは車検に関係ある?

ドアが凹んだ白い車

お客様から意外と多くいただくのが、

「この傷やへこみは直さないと車検に通りませんか?」

というご質問です。

結論からいうと、傷やへこみがあるだけで車検に通らなくなることはほとんどありません。

例えば、

  • バンパーの擦り傷
  • ドアのへこみ
  • 駐車場でぶつけた傷
  • 飛び石による小さな傷

などは、基本的に車検とは関係ありません。

実際に私たちの工場でも、

「鈑金修理も必要だと思っていました」

とおっしゃるお客様は少なくありませんが、車検だけであればそのまま通るケースも多いです。

ただし、破損の状態によっては修理が必要になる場合があります。

例えば、

  • ヘッドライトやテールランプのレンズが割れている
  • ドアミラーが破損している
  • フェンダーが大きく変形しタイヤが露出している
  • バンパーが外れかかっている
  • ボディに鋭利な突起ができている

といった場合は、車検に通らないことがあります。

また、見た目は小さな損傷でも、内部の取り付け部分が壊れているケースもあります。

そのため、

「傷があるけれど車検は大丈夫かな?」

と不安な場合は、見積もりの際に確認してもらうのがおすすめです。

車検と鈑金修理は別の話ですので、すべての傷を直さなければ車検に通らないというわけではありません。

10万kmを超えたら気にしたい部品

走行距離が10万kmを超えると、大きな故障につながる部品も増えてきます。

例えば、

  • タイミングベルト
  • ウォーターポンプ
  • オルタネーター
  • ドライブベルト

などです。

車検に通るかどうかとは別に、

「壊れる前に交換した方が結果的に安く済む」

ケースもあります。

私たちの工場でよくあるご相談

車検整備工場

私たちの工場でも、

「ディーラーで交換をすすめられたけれど、本当に必要ですか?」

「もう少し安くできませんか?」

というご相談をいただくことがあります。

車検や修理は決して安いものではありませんので、少しでも費用を抑えたいと思うのは当然のことだと思います。

実際にお車を確認すると、交換が必要な部品もあれば、まだ使用できる部品もあります。

また、高額な修理になる場合は、新品部品だけでなく、リビルト部品(再生部品)や中古部品を使用することで費用を抑えられるケースもあります。

ディーラーはメーカー基準に沿って新品部品で整備することが多いため、安心感がある一方で費用が高くなることもあります。

そのため、車検費用を抑えたい場合は、街の認証工場や指定工場などの整備工場に相談してみるのも一つの方法です。

私たちの工場でも、お車の状態やご予算に合わせながら、

「ここは交換した方が安心です」

「こちらは別の方法で費用を抑えられます」

といったご提案をすることがあります。

もちろん、安全に関わる部品や車検に通らない部品については交換が必要になりますが、本当に必要な整備を見極めることで無駄な出費を抑えられる場合もあります。

車検の見積もりを見ると、たくさんの交換部品が並んでいて不安になる方も多いと思います。

車検の見積もりを見ると、

「本当に全部交換しなければいけないの?」

と思うこともあるかもしれません。

実際の車検では、「交換した方が良い部品」と「交換しなければ車検に通らない部品」を分けて考えることが大切です。

エアコンフィルターやワイパーゴムのような快適性に関わる部品は、状態によって交換時期を調整できる場合があります。

一方で、保安基準に適合しない不具合や、安全性に直結する箇所については、車検に合格するために整備が必要です。

特に足回りのブーツ破れによるグリス漏れや、タイヤの摩耗、ブレーキ関連部品の劣化などは、車検時によく整備が必要となる項目です。

ただ、お客様の中には、

「急な車検で予算が足りない」

「修理代が思ったより高額だった」

という方も少なくありません。

そのような場合は、交換を先延ばしにするのではなく、リビルト部品や中古部品を利用することで費用を抑えられるケースもあります。

私たちの工場でも、お車の状態やご予算に合わせて、できるだけ負担の少ない方法をご提案するよう心がけています。

車検は単に車検に通れば良いというものではなく、これから2年間を安心して乗るための大切な点検です。

見積もりの内容がわからない時や、費用面で不安がある時は、そのまま契約するのではなく、整備内容についてしっかり説明を受けて納得した上で判断することをおすすめします。

車検は決して安い買い物ではありません。

だからこそ、わからないことは遠慮せず相談し、ご自身のお車にとって本当に必要な整備を選ぶことが大切だと思います。

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