車検費用が高くなる車の特徴7選|認証整備工場で実際によくあるケース

車検費用が高くなる車の特徴7選 車検
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「前回の車検は8万円くらいだったのに、今回は15万円と言われた…」

車検の見積もりを見て驚かれる方は少なくありません。

実際に認証整備工場を運営していると、同じ車種でも車検費用が8万円前後で済む車もあれば、20万円近くかかる車もあります。

「高級車だから高い」
「古い車だから高い」

と思われがちですが、実はそれだけではありません。

今回は、整備工場の現場で実際によく見る「車検費用が高くなりやすい車の特徴」を詳しく解説します。

これから車検を迎える方はぜひ参考にしてください。


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車検費用が高くなる車の特徴7選

① 走行距離が10万kmを超えている車

車 運転席

車検費用が一気に上がりやすいタイミングのひとつが「10万km超え」です。

10万kmを超えると、

  • ドライブシャフトブーツ
  • ロアアームブーツ
  • タイロッドエンドブーツ
  • ウォーターポンプ
  • ベルト類
  • バッテリー
  • ブレーキ部品

などの交換が重なるケースが増えます。

特にゴム部品は経年劣化も進むため、複数箇所同時交換になることも珍しくありません。

実際にあった車検事例

当工場で実際にあったケースです。

10年落ち・走行距離11万kmのミニバンのお客様。

「いつも12~13万円くらいだから今回も同じくらいだと思う」

とのことでした。

しかし点検すると、

  • ドライブシャフトブーツ破れ
  • フロントブレーキパッド残量不足
  • バッテリー劣化
  • スタビライザーリンクガタ

が見つかりました。

結果、

車検総額は約18万円。

お客様もかなり驚かれていました。

ただ、これらは突然壊れたわけではなく、少しずつ進行していた不具合です。

② 13年以上経過している車

13年を超えると車検費用は確実に上がりやすくなります。

理由は整備費用だけではありません。

13年以上経過した車は自動車重量税が増額されるためです。

例えば普通車の場合、

車両重量13年未満13年以上
~1t16,400円22,800円
~1.5t24,600円34,200円
~2t32,800円45,600円

最大で1万円以上負担が増えるケースもあります。

さらに13年以上経過した車は、

  • ラジエーター
  • ゴムホース
  • オイルシール
  • エンジンマウント

などの劣化も増えてきます。

「うちの車の重量税はいくら?」と思った方は、国土交通省の『次回自動車重量税額照会サービス』で確認できます。車検証に記載されている車台番号を入力するだけで、次回車検時の重量税額がわかります。

▶ 次回自動車重量税額照会サービス
https://www.nextmvtt.mlit.go.jp/nextmvtt-web/

実際にあった車検事例

14年落ちの軽自動車でご来店されたお客様。

点検すると、

  • ロアアームブーツ破れ
  • ファンベルトひび割れ
  • バッテリー交換

が必要な状態でした。

「軽自動車だから安いと思っていた」とおっしゃっていましたが、年式による重量税の増額もあり、車検総額は約12万円になりました。

「13年を超えたから車検が高い」というより、重量税の増額と経年劣化による部品交換が重なって高くなるケースが多いです。

③ オイル交換などのメンテナンスをしていない車

車のメンテナンスリスクと点検

実は整備工場の現場で一番多いのがこのパターンです。

定期的にメンテナンスをしている車は、年式が古くても比較的車検費用を抑えられることがあります。

反対に、

  • オイル交換を長期間していない
  • 異音をそのままにしている
  • 警告灯が点灯したまま乗っている

といった車は、車検時に修理箇所が増え、高額な見積もりになることがあります。

当社ではオイル交換の目安を「3,000kmまたは3カ月ごと」とお伝えし、交換時期を書いたシールを運転席ドア付近や給油レバーの近くに貼っています。

一般的な整備工場でも、ボンネット裏などに次回交換時期のシールが貼られていることが多いので、一度確認してみるとよいでしょう。

実際にあった車検事例

「車検の時にまとめて見てもらえば大丈夫だと思っていました」

というお客様のお車です。

点検するとエンジン下回りからオイル漏れが発生していました。

お話を伺うと、前回のオイル交換からかなり期間が空いていたとのこと。

幸いエンジン内部への致命的なダメージはなかったため、修理費用は約5万円で済みました。

しかし、オイル交換を怠ったまま乗り続けると、エンジン内部の摩耗や焼き付きにつながることもあります。

症状によってはエンジンのオーバーホールや載せ替えが必要となり、20万円〜50万円以上の修理費用がかかるケースもあります。

お客様からは、

「きちんとオイル交換していればよかった」

という言葉がありました。

車検は2年に1回ですが、オイル交換は普段のメンテナンスです。

車検費用を抑えたい方ほど、定期的なオイル交換や点検をおすすめしています。

④ 輸入車

輸入車は車検費用が高くなりやすい代表格です。

理由は、

  • 部品代が高い
  • 純正部品が高額
  • 専用診断機が必要
  • 部品取り寄せに時間がかかる

ためです。

例えばブレーキパッド交換でも、

国産車なら1〜2万円台で済むケースが、輸入車では4〜6万円前後になることもあります。

実際にあった車検事例

輸入車は国産車に比べて部品代が高いだけでなく、部品の入手に時間がかかることがあります。

実際に当社で車検をご依頼いただいたBMWでは、以前に縁石へ乗り上げてしまった後から異音が出ていたそうですが、そのまま乗り続けていたとのことでした。

車検時に点検したところ足回りの部品が損傷しており、そのままでは車検に通らない状態でした。

さらに必要な部品が国内に在庫がなく、BMW本国から取り寄せることになったため、部品が到着するまで3週間以上かかりました。

車検費用だけでなく、修理期間が長くなってしまったことで、お客様にもご不便をおかけすることになりました。

輸入車の場合は、国産車以上に「少し様子を見よう」が大きな出費につながることがあります。異音や違和感がある場合は、早めの点検をおすすめします。

⑤ 重量の重い車

アルファード

車検費用には「自動車重量税」が含まれているため、車両重量が重い車ほど法定費用も高くなります。

主な車種を分類すると、以下のようなイメージです。

車の区分主な車種例重量税(2年)※13年未満
軽自動車N-BOX・タント・スペーシア・ワゴンR・ムーヴなど6,600円
小型車(~1t)iQ・マーチ・デミオ・スイフト・ブーンなど16,400円
小型車(1t超~1.5t)ヴィッツ・パッソ・アクア・プリウス・フィット・ルーミー・タンク・ジャスティ・シエンタ・ポルテ・フリード・ヴェゼル・ウィッシュなど24,600円
中型車(1.5t超~2t)RAV4・ノア・ヴォクシー・SAI・レヴォーグ・フォレスター・ステップワゴン・エクストレイル・ハリアーなど32,800円
大型車(2t超~2.5t)ヴェルファイア・アルファード・ランドクルーザーなど41,000円
特に重量のある車(2.5t超~3t)一部の大型SUV・輸入SUVなど49,200円

※エコカーや13年以上経過車は税額が異なります。

当社でもアルファードやランドクルーザーなどの大型車にお乗りのお客様から「軽自動車と比べて車検代が高いですね」と言われることがあります。実際には整備費用だけでなく、自動車重量税の違いも車検費用に大きく影響しています。

⑥ タイヤやバッテリー交換時期が重なっている車

車検そのものよりも、消耗品交換で費用が上がるケースは非常に多いです。

よくあるのが、

  • タイヤ4本交換
  • バッテリー交換
  • ブレーキパッド交換

が同時期に重なるケース。

例えば、

項目費用目安
タイヤ4本40,000〜80,000円
バッテリー10,000〜40,000円
ブレーキパッド15,000〜40,000円

これだけで10万円近く増えることもあります。

⑦ 警告灯が点灯している車

車内のダッシュボードと警告灯

最近の車は電子制御が増えているため、

  • エンジン警告灯
  • ABS警告灯
  • エアバッグ警告灯

などが点灯している場合は修理が必要です。

警告灯が点灯している状態では車検に通らないケースもあります。

また、原因を調べるためには専用の診断機(スキャンツール)による点検が必要です。

センサー不良だけでなく、配線やコンピューターの異常が原因の場合もあり、修理内容によっては数万円以上かかることもあります。

実際にあった車検事例

車検で入庫したお客様のお車でエンジン警告灯が点灯していました。

診断機で確認したところ、O2センサーの不良が原因でした。

センサー交換と診断作業を行い、修理費用は約4万円。

お客様からは

「警告灯が点いていても普通に走れていたので、そのまま乗っていました」

とお聞きしましたが、車検前に修理できたため無事に車検を受けることができました。

車検費用を抑えるためにできること

整備工場で多くのお車を見ていると、車検費用が高くなる一番の原因は「不具合の放置」です。

異音や警告灯をそのままにしたり、オイル交換などのメンテナンスを後回しにした結果、車検時にまとめて修理が必要になるケースは少なくありません。

車検費用を抑えるためには、定期的なオイル交換や点検を行い、小さな不具合のうちに対処することが大切です。
実際に、長年定期的にご入庫いただいているお客様のお車は、年式が古くても車検時の追加整備が少ない傾向があります。

車検の見積もりが高くて不安な方は、こちらの記事も参考にしてください。


▶ 車検の見積もりが高い理由とは?

▶ 車検費用を安く抑えるコツはこちら

認証整備工場だから伝えたいこと

私たちが日々車検をしていて感じるのは、

「車検で高くなった」のではなく、

「気付かないうちに整備が必要な箇所が増えていた」

というケースが本当に多いということです。

特に最近は物価上昇や部品代高騰もあり、

以前は1万円で済んだ修理が2万円近くになることもあります。

だからこそ、

異音や違和感を放置せず、

定期的なメンテナンスをすることが結果的に一番の節約になります。

実際に当工場でも、定期的に点検を受けているお客様のお車は10万kmを超えていても車検費用を比較的抑えられているケースが少なくありません。

車検はただの出費ではなく、安全に乗り続けるための健康診断です。

これから車検を迎える方は、ぜひ普段のメンテナンスも意識してみてください。

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